付喪神について

付喪神とは?

日本刀――それは古来より神が宿ると言われた武器。
ある者は御神刀として奉納し、
またある者は美術品として愛で、
さらにある者は武器として己の魂を委ねた。

そうした人々の様々な信仰が積み重なり、いつしかそれらは本物の神を生み出した。

それが『付喪神』である。

付喪神が見える条件

彼らは基本的に霊体であり、通常の幽霊と同様に見える体質の人間と見えない体質の人間がいる。
付喪神が見える人間の条件は、下記の通りである。

  • 生まれつき霊感が高い
  • 特定の刀への思い入れや信仰心が強い
  • 付喪神そのものから懐かれている
  • 死期が近い

その人の適性次第では、付喪神に直接触れることも可能である。

付喪神の性質

付喪神は霊体だが、完全な霊体と言うわけではなく、人間が肉体に魂を宿しているのと同じように、
付喪神の場合は魂を宿している器が刀だというだけの違いである。
そのため、刀身の状態次第で付喪神の調子も大きく変化する。

【例】

  • 刀身が折れれば付喪神の身体の一部も欠損する
  • 刀身が刃毀れすると付喪神の身体にも傷が出来る

一方で霊体そのものに受けたダメージは、一時的に損傷はするが刀身からの霊力の供給で治癒出来る。
この治癒のスピードは付喪神によって異なる。

付喪神の実体化

霊力の高い付喪神は、普通の人間と変わらない肉体を作り上げることも出来る。これを『実体化』と呼ぶ。
実体になれば適性のない人間にもはっきりと見えるようになり、
触れる、(本来なら付喪神が見えない人間と)会話をする、飲み食いする等、人間の世界に物理的に干渉することが可能になる。
が、それと同様に風邪を引く、怪我をする、疲労が溜まる等のデメリットも当然ある。

各付喪神の実体化の可否と霊力のランク

付喪神が死ぬ条件

また、霊体であり無機物である彼らは、人間とは死の条件が異なる。主に挙げられるものは

  • 刀身を物理的に破壊する
  • 誰からも忘れ去られる
  • 紛失や売却等によって霊体が長期間刀身から離れる

の三つである。

→『刀身を物理的に破壊される』
これは当然といえば当然とも言える。先述の通り、付喪神の状態は刀身の状態により左右される。ではその刀身が修復不可能なレベルまで破壊されてしまえば、必然的に霊体も消滅することになる。

→『誰からも忘れ去られる』
付喪神の霊力の源は、人々の思い――即ち信仰心である。当然、人の関心がその刀から別のものに逸れてしまえば、付喪神の霊力は低下する。こうして付喪神を視認できる人間も減っていき、そして誰の記憶にも残らなくなった時、付喪神は消滅する。

→『紛失や売却等によって霊体が長期間刀身から離れる』
いくら信仰心があったとしても刀身がなければ付喪神は霊力を受け取ることが出来ない。刀身が近くにない状態でも暫くは霊体を維持できる付喪神もいるが、どの程度の期間維持できるかはこれもやはり個体差がある。そのため霊力が尽きる前に刀身を手にする必要があるのだが(一度刀身を手にすれば霊力は回復する)、紛失や売却などによって永遠に戻らなくなった場合、霊体は消滅する。これは実体化している状況でも変わらない。