イメソンで振り返る神なき天誅前編
↑これの続きです。すごい間があきましたが後編もやります。タイトルクリックで動画に飛びます!
ここからamazarashi4連発。
以蔵の死ねなかった失望感、行くあてもない根無し草感、それらを見えない神にぶつけるヤケクソ感。誰より付喪神に救われたがっているはずなのに、こうやってどんどん自分から付喪神を遠ざけていく。
amazarashi続きます。龍馬との再会シーン。この後どぎつい言葉を浴びせる龍馬ですが、基本的には以蔵の今の辛さを否定はしていません。確かに龍馬から見てもこの時の以蔵は失敗続きで自暴自棄でどうしようもない奴だけど、これだけボロボロになっているのは以蔵自身がそれだけ頑張ってきたからで。そんな自分を以蔵自身が肯定てきるように背中を押そうとしている歌。
しかし以蔵はそれを受け入れない。むしろ自分への批判や攻撃だと思って受け取っています。それも本人は本気でそう思ってるから自分で自分を不幸に追い詰めているもう1人の自分の存在に気づけない。だから「自分以外皆死ね」「ってのはもう死にてえってのと同義だ」という発想になるわけで。
龍馬が茶をぶっかけるあのシーン。以蔵にとってはキツい言動だけど、龍馬からすれば以蔵のためを思うからこその優しさでもある。あそこで龍馬が何にキレたのかといえば、自分が以蔵より恵まれていて、楽に生きてきたと思われていることにキレたんだと思う。人に見せないだけで、龍馬も龍馬なりに苦労してるのに。だからこそ「世界でひとつ 君だけにしか変えられないもの それは君の生き方」と知っている。あの日自分を呪ったのは君じゃないか。
からの以蔵をプロデュースが始まる(のぶたをプロデュース的な)(世代がバレる)
「17歳のカルテ」という映画の挿入歌。歌詞を和訳すると「疲れたときはダウンタウンにいらっしゃい。都会の華やかな空気が悲しい気持ちも包み込んでくれるよ」みたいな曲です。龍馬パワーでイメチェン(???)してもらった後、祇園をフラフラする以蔵がこんなイメージ。この時の以蔵はまだ「んなわけねーだろ」みたいな気持ちが抜けてないと思うけど、意外と茶屋のお姉さんが声をかけてくれたりするもので。人斬りの自分だけがすべてじゃないと実感するシーン。
ごめんもうちょっとだけamazarashi続く。これは9年間ずっと変わらない不動の以蔵イメソン。解釈は変わったけど。この曲だけは秋田さんの弾き語りが最強なんだよなーーー
生きることに真面目すぎて不器用で、何か変えなきゃって分かってるけど動けない。昔はラストの「まだあなたと出会ってなかったから」は武市先生か前蔵かどっちだろう?と思っていたけど、今思うとあなたって以蔵自身のことなんだろうな。ここでやっと「あなたのような人が生きてる世界を少し好きになったよ」とこれまで正しくあろうと生きてきた自分を肯定するのだ…
獄中のシーンです。原曲は尾崎豊さんが覚醒剤で捕まって刑務所にいた頃に書いた曲で、タイトルの意味は「刑務所の窓から差し込む光が太陽の破片に見えた」ということらしいです。動画見てもらうと分かると思うんですが、この消え入りそうな感じと、その中でもがいている感じがうちの以蔵のイメージに近いです。
当時は事務所とも関係者ともトラブル続きで(多分見捨てられ不安で暴走してたんだと思う…)、全てを失った尾崎さんがアーティストとしての復活を賭けて作った曲。そんな背景があるので、全てを投げ出した以蔵がもう一度武士として生きたいと再起したときの心境と被るものがあるなーーーとずっと思ってたよ。
獄中イメソンもう少し続きます。
原曲はセレーナ・ゴメスがジャスティン・ビーバーと別れた後、失恋から立ち直る最中に書いた曲。「私は自分を愛するために、あなたを手放さなければいけなかった」みたいな意味の詞です。
以蔵としては辞世の句の通り水の泡になるぐらい「君」に尽くした。その結果こっちも散々傷つけられたしそっちも毒を盛りたくなるぐらい恨んだだろうけど、「それももう終わりにしなきゃ。今までありがとう」と伝える曲なのかな。
言うまでもない中島みゆき大先生の名曲。話を考え始めた当初から、斬首のシーンはこのイメージでした。
お2人が生きてるうちに「そんな時代もあったね」と笑える日が来たのかどうか。それはご本人たちにしか分からない。そうやって巡り巡って別れと出会いを繰り返し、時代は巡っていくんだろう。そして彼らも時代の一部となったんだろう。
そんな彼らにお疲れ様でしたと伝えるつもりでこの曲をお供に描かせていただきました。
最後はこの曲で締める。
最後の最後でやっと前蔵のイメソンです。
原曲は遠藤周作先生の「深い河」を読んだ宇多田ヒカルがインスパイアされて作った曲。
「この世のありとあらゆる宗教の存在意義」を問う壮大なテーマで書かれた小説なんですが、それを読んだ宇多田さんは「全てを受け入れるなんてしなくていい」とアンサーを出していて。これはまんま前蔵が以蔵に言いそうなことじゃないかと思ってました。人間の視点を超えた、未知の存在が全てを受け入れて赦してくれるような、何があっても裏切らずに味方でいてくれるような不思議な安心感を与えてくれる曲。そんな曲を当時19歳の宇多田さんが書かれたと聞いてこれが天才か……と聴く度に慄く。
これで全部です。
いや嘘です、まだまだストックあるけど比較的作中のイメージが伝わりやすそうなのはこの辺かな…!!イメソンと呼ぶにはあまりにも恐れ多いですが作業中何度もお世話になった曲の数々です。聴きながら本編を読んでいただくとまた少し見えるものも変わってくるかもしれ…ないといいな。
最後まで読んでいただきありがとうございました。