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※時事的な話につき閲覧時は各自で自衛してください

pixiv版→https://www.pixiv.net/artworks/99658949
まずは安倍元首相のご冥福をお祈りします。
普段政治のことは語らないようにしているのですが、事が事だけにどうしても何か描かずにはいられませんでした。

つい最近暗殺未遂事件の話を描き終えたばかりだったので、歴史上の事件の犯人を推すという行為がどういうことなのか…本編を描いている最中もずっと考えていましたが、今もあらためて考えさせられます。

大久保利通、伊藤博文、原敬、犬養毅…
いつの時代も混乱期に恨みを買うのは国のトップで、恨みを向けるのは社会的に限界まで追い詰められた人達なんだと思います。
その度に、「どうしてこの人に限って死なないといけなかったんだ」と史料を見て痛ましい気持ちになりました。これほど日本のことを真剣に考えて行動に起こしている人が、こんな最期を迎えるなんてあんまりだと。
今回の安倍さんのケースもそうです。何よりもリアルタイムでそれが起こってしまったことが、「ああ、そういう時代になってしまったんだな…」と衝撃的でした。

どんな理由があっても暴力に走った時点で加害者が悪い。
本当にその通りだと思います。

ただ、だからといって犯人のことをただの悪人、異常者と切り捨てる気にもなれませんでした。京アニ放火事件や大阪の心療内科放火事件でも思ったことですが、私には今回の事件は犯人の心の叫びのようにも思えたからです。きっと犯人自身もこんなことを望んではいなかったのではないか。こうなる前に誰かに助けてほしかった。見捨てないでほしかった。そんな風に言っているような気がしてなりません。あくまで勝手な想像なので、「わかる」などと軽々しいことは言えませんが。

安倍さんにとっても犯人にとっても、時代が生んだ悲劇と言えるかもしれません。

彼らがしっかり罪と向き合って、その上で救われる世の中になってほしいと願うばかりです。

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